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百均(ひゃっきん)と有島武郎

百円均一ショップを「ひゃっきん」と呼ぶのはかなり前から知っていた。
 
 「ひゃっきん」はすごく便利で最高にお気に入りのお店である。日常品、衣類、食料と何でも揃っている。先日、CDラジカセが壊れてしまい、幸いMD機能だけは残っていたのでMDディスクを買いに近所の「ひゃっきん」に行った。娘のラジカセからMDに落してもらいたい曲がわんさかあったからだ。まずはボンジョビの「have a niceday」。来年4月9日のボンジョビのライブチケットをゲットしたので、自宅にいる時は仕事しながら、朝昼晩と聴き狂っている。ボーナストラックの「unbreakable」は最高のノリで、これがかかると椅子からすっと立ち上がり、ストリートダンスのブレイキング、ハウス、ヒップホップの3種類を勝手にごちゃ混ぜにして、我を忘れて踊り狂っている。

 MDディスクを買うついでに、何かいいものがあるかなと店内をぶらいついていたら、書棚に目が止まった。「ダイソー文学シリーズ」とロゴが貼られ、ここには文豪、夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、中原中也、梶井基次郎、島崎藤村などの文庫本がずらりと並んでいた。本の装丁はちょっと垢抜けないが、それでも、これらの偉大な作家の作品が100円で購入できることにブッたまげていた。夏目漱石、芥川龍之介はもちろん、私に強烈な打撃を与えてくれた太宰治も、まさか、自分の作品がギャルやギャルオのトレンディスポット「ひゃっきん」に並ぶとは思ってもいなかったであろう。太宰治や芥川龍之介が、もし生きていて、「マジーすげぇー!きっと『野豚をプロデュース』もあるかもよ?」とゲラゲラ笑いながら探している女子高校生を見ていたら、「何よこれ?憂鬱になるのはバカみたい」とカクンと膝を抜け落とし、自殺は思い留まったかもしれない。

 さらに、もっと驚いたのは有島武郎の作品である。高校時代、有島の「生まれ出づる悩み」を読んで、子供なりに「芸術とは何か?」なんて散々悩んだ作品だったので、目の前に思い出の衝撃の作品があって、面食らった。なんと表紙には在りし頃の美男子の有島武郎の写真が載っているではないか!「これは何としても買わなければ」とレジに駆け込んだ。

 帰宅してすぐに読み始めてみると、これが実に読みやすい。巻頭には「生まれ出づる悩み」のストーリーのレジュメと登場人物の紹介が載っている。本文の下の欄には朱色の注釈がついていて、例えば「天稟」という難しい言葉には「てんぴん」とルビが振られ、「生まれつきの性質、才能」と意味まで書かれている。こんなに丁寧で理解しやすい文庫が百円で買えることに感動していると、ふと、疑問が頭をよぎった。この文庫の著作権はもちろん有島武郎にあるはずだ。版元はそれはたくさんの印税を有島武郎の遺族に払うんだろうなと、いらぬ心配が生じてきた。

 疑問が生じたり、分からないことがあるとすぐに解決をつけないと気がすまない性分の私は、知り合いの書籍担当の編集者に電話した。謎は解けた。つまり、「著作権の保護期間は著作者の死後50年までが原則」だそうだ。 もっと柔らかく表現すると、有島武郎が「生まれ出づる悩み」創作した時点から、有島武郎の死後50年まで著作権が守られているということである。

 50年たったら著作権は自由になるから、どこの出版社で発行してもいいということで、この「ひゃっきん」の「生まれ出づる悩み」が登場した。今「競馬場のマリリン2」に繋がる原稿を書いているけど、例えば、処女作「競馬場のマリリン」は私が死んで50年たてば、著作権がフリーになるわけだ。うーん、その時、私の本を出版してくれる出版社があったらうれしいけど…。ま、そんなことは「ありえねぇー」だろうね…。

 さみしぃーっ!!!!
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