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夢駆ける馬ドリーマー

夢駆ける馬ドリーマー


  「夢駆ける馬ドリーマー」公式サイト


 http://yumekakeru-uma.com/


 昨晩、有楽町「日劇2」で「夢駆ける馬ドリーマー」の完成披露試写があった。実を言うと、先月、配給会社のアスミックエースから内覧試写の通知があり、すでに見ていた.。しかし、もっとでっかいスクリーンで、レースの迫力や緑に囲まれたケンタッキーの牧場、競走馬を存分に味わいたくて、2度も見てしまった。


 物語は骨折で再起不能になった牝馬・ソーニャドール(スペイン語で意味は夢見る人=DREAMER)を買い取り、ブリーダーズカップクラシックで優勝させるまでの調教師一家の心温まる実話である。


 「シービスケット」が1938年、大恐慌の下にあるアメリカ庶民を救った希望の星ならば、この「夢駆ける馬・ドリーマー」はバラバラに歯車が狂い、不協和音が流れ始めた家族に再び、団結力と夢を与えた希望の星なのである。


 「シービスケット」は牡馬。「ドリーマー」は牝馬。これも決定的な違いである。牝馬で「ブリーダーズカップ」に出走したのは過去4頭だけ、今まで優勝した牝馬はいない。しかし、ソーニャドールはその常識を覆し、骨折から見事に立ち直り、牝馬初のブリーダーズカップ優勝馬に輝くのである。


 これは、一人のソーニャドールという女(牝馬)の人生の物語でもある。若くして怪我をし、仕事を失い、社会復帰を封印されてしまった女。だが、女は会復帰ができなくても、結婚という切り札が残っている。いい旦那を見つけて、子供を産めば、母として立派に生きていくことができる。しかし、牝馬ソーニャドールは母になる権利さえ奪われてしまったのだ。


 女性としてこんな不幸なことはないだろう。が、そんな彼女を最後まで見捨てることなく、家族の一員として迎え入れてくれたクレーン一家。娘のケール(ダコダ・ファニング)がソーニャが不妊症だと医者に告知された瞬間、「大丈夫だよ。いいんだよ」と抱きしめるシーンには涙が溢れていた。怪我に追い討ちをかけるように、子供さえ産めない体になってしまったソーニャという女の気持ちを痛いほど理解したのも、まだまだ幼いが、女性には変わりないケールであった。


 女の友情の始まりである。


 ケールは「ブリーダーズカップ」出走直前、ナーバスになっている調教師の父親(カート・ラッセル)をなだめるように言う。「ソーニャは絶対にパパに感謝しているよ。だからソーニャは絶対に負けないよ!」と。ラストのレースシーンの迫力は「シービスケット」と双肩するだろう。またエンドロールの出演者の列に、ソーニャドールを演じた馬たちの名前が出ていた。馬への深い愛情が感じられて、これにもすがすがしい気分にさせてくれた。


 競馬ファンにも必見であるが、若い女性たちに、不幸のどん底から見事に這い上がったある一頭の牝馬の人生を共感してもらいたい作品でもある。


 映画が終わって、この作品のプレスシートにコラムをお書きになった翻訳家の平尾圭吾さんと立ち話をした。ソーニャドールというのは実在たマライアズストームという牝馬によく似た生い立ちだそうだ。マライアズストームはソーニャと同じ2歳馬の時に骨折して、奇跡的な復活をし、シカゴのアーリントン競馬場で重賞3レースを立て続けに勝ち、当時最強の牝馬と謳われたセリーナズソングも打ち負かしたそうだ。


 その幅広い知識と薀蓄に、私は溜め息が出ていた。平尾圭吾さんが最近翻訳なされた「アメリカ競馬戦略9つの頂点」(自由国民社)はアメリカの競馬ジャーナリストたちの馬券必勝法を描いたものである。こちらのご著書も非常に有意義で勉強になったので、平尾圭吾さんなくして、アメリカの競馬は語れないなと、改めて実感した完成披露試写でもあった。


 

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