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タニノギムレット引退式


札幌記念のサクラプレジデントは強かった。皐月じゃ、ネオユニヴァースを粘って追い詰めたお馬。ダービーの日、あのピンク色のメンコの颯爽としたプレジデントの姿が、ネオ君よりもかっこいいな!って思ったが、生憎の7着。でも、でも復活してくれました。

次走は秋の天皇賞だそうだ。これには多分、大好きなアグネスデジタルも参戦する。クイーンステークスのファインモーションは、エリザベス女王杯やめて、秋天に出てもらいたかったけど…。

それにしても、もう8月下旬。9月13日から、約5ヶ月ぶりの中山開催。また中山発売窓口勤務が始まる。5ヶ月間、競馬を思う存分外から見て、中山開催では、内側から競馬ファンの様子を重箱の隅つっついたみたいに観察する。これが、また、また快感だ。競馬のハードとソフトの面を同時に味わえる。

中山競馬場のターフィショップの書籍のコーナーには「競馬場のマリリン」が置かれていて、そこには「ここで働いている人が書きました。みなさんも、書かれていますよ」の名キャッチコピーのポップが立てられている。なんだか、うれしいやら気恥ずかしいやら。でも、メッチャうれしい!

で、また札幌記念。「スーパー競馬」を見ていたら、タニノギムレットの引退式がほんの数分だが放映された。胸がドキドキした。というよりも見るのが怖かった。

アーリントンカップのあの大外からの末脚を見て以来、彼の虜になってた。拙著の中で、「はるか何万光年も隔てた異星からやってきた光の旅人」こうギムレットを表していた。

思い出すのはターフに稲妻が走った東京競馬場。ダービー。体中をひっぱたくような大粒の雨が落ち、芝を突き上げるような雷の轟音とともに、ゲートが開いた。

ギムレットは行った。激烈でいて、デリケート、体中を駆け抜けるような心地よい疾走で。ゴール直前、またあの恐るべき末脚を使って、ついにダービー馬に輝いた瞬間、私は歓喜の涙を流していた。

今度は菊花賞だ。

原稿料、中山競馬場で貯めたお金を元に、秋の京都競馬場に行くのだけを楽しみに生きていた、ちょうど去年の8月だ。ギムレット左前足屈腱炎、菊を断念、そして引退のニュースが耳に飛びこんできた。ショックで体中の力が抜けてしまった。残念!だなんて、そんな月並みな言葉も出ない。21世紀最強の馬になると信じていた私は、頭の中が真っ白になってしまい、しばし、茫然自失。

ギムのために節約して貯めたお金が無味乾燥に見えて、もう、今年の私の「楽しみ」は終わった。そう、落胆していた。

その後、種牡馬になったギムレットに会いにいかないか?というお誘いがあったのだが、私はあえて行こうとしなかった。

なぜなら、私にとってのギムはターフという戦場で颯爽と戦った「光の旅人」以外の何者でもなかったからだ。東京競馬場に謎の「天地創造」を起こして、ダービ馬に輝いたギムレットを幻想の世界の中で閉じ込めておきたかった。

しかし、しかし、引退式のギムの元気な姿を目にした瞬間、彼を幻想の世界に閉じ込めておく必要がなくなった。幻想の中でしかギムと交信していなかった自分が愚かだった。

現役時代とちっとも変わらない凄みと、三白眼とも思えるような右目の冷酷さ、そしていまだ衰えない筋骨隆々のマッチョ体を目にして、私は驚嘆していた。

引退してもやはり、ギムはやはり「光の旅人」、地球に存在しない馬だったんだ!だから、2世もきっと「光の旅人」。大外の末脚を踏襲した、想像を絶するようなスンげー子供が生まれるに違いない。

ギムレット、おつかれさま!

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