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文章修行とキューバ

久しぶりに「競馬場のマリリン」の版元、神田にある平原社のベンさんの所に寄った。

ここんとこ、締め切り原稿でドタバタしていたがやっと時間ができたので、久しぶりにベンさんのお顔が見たくなったのだ。コンビニで缶コーヒーと私の好物、ジャガリコを買った。

応接間で、平原社の新刊本、森田尚著の「生きて帰りたい」(妻たち子たちの満州)がかなり売れていることを聞いた。朝日、毎日、読売3大紙に森田さんのインタビュー記事が取り上げられていた。森田尚さんはソ連満州に嫁ぐが、敗戦直後一歳の乳飲み子を抱き、散々な苦労の末、引き揚げ帰国するまでの実話だ。80歳になる森田さんは、世界平和の願いを込めて、これを上梓したという。戦争の悲惨さを大袈裟ではなく、淡々と語っている。淡々としているからこそ、かえって戦争の悲惨さや残酷さが浮き彫りにされていく。

ベンさんと取り留めもない話をしていたら、突然、晶文社の中川六平編集長が現われた。ベンさんとこと会社がかなり近いので、私が平原社に行くと、必ず六平チャンが来てくれる。しばらくは、また六平ちゃんのオネーチャンの自慢話を聞く。多分、自分がいかにモテるかを言いたくて、やってくるのだと私は密かに思っている。

そこで、最近私が書いたエッセーの話になった。その掲載紙を見せると、ベンさんと六平ちゃんの表情が一変した。気のいいオニーチャン系の優しい顔でなく、むっつりと顔をしかめ、厳しい表情の編集者顔に変わっていた。

「何?ヨーコちゃん、この原稿?よくこれで、OKが出たね?」とベンさん。

「そうだよ、何、これヨーコちゃん、体言止めの一杯ある原稿は素人が苦肉の策でやる手段よ。あとは副詞とか形容詞がいっぱい過ぎ、『まさに』とか『その』とか『そんな』とか、多いの。ダメよ!文章は動詞を主体に考えること!つまり動詞をイメージすることが描写だってこと、ヨーコちゃん、わかってんの?」と六平ちゃん。

二人の名編集者のアドバイスに返す言葉がなくなった。あまりにも的を射ている。私の文章は確かに体言止めが多い。

「文を甘くみちゃ、だめだよ!心の中にあること、目でみたことを、自分の言葉だけで表現していかなきゃね!文章修行をもうちょい必要ね。」またも六平ちゃん。

ちょっとショックで落ちこんだけれど、確かにその通りだ。文章修行のやり直しだ。今すぐにも、文体を変えられないが、二人のアドバイスをしかと受け止めて活字に取り組もうと真面目に思った。

マリリンヨーコは意欲に燃えて平原社を後にして、次なる目的地・早稲田に向かった。

夜、作家・戸井十月さんの講演会が早稲田奉仕園であった。テーマは戸井さんの新作「カストロ、銅像なき権力者」におけるキューバ論である。元キューバ大使も演壇に迎え、ハバナ駐在期のお話に、キューバがさらに好きになっていた。ここでも出てきたのが

「100冊の本を読むより、一人の人間に会え」

というキューバの諺だ。講演会後の2次会、3次会にも参加して、もうほとんど病気と言っていいくらい、完全にキューバに洗脳されていた。絶対、絶対、絶対、キューバには行ってみたい!と思った。
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