スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

老後の不安

一昨日、昨日とお天気が良かった。ぬけるような青空。秋の陽射しが目一杯透明なので、外の風景をくっきりと鮮明に映し出し、実に綺麗で心地いい。お天気がいいと、どうしても布団を干したくなる。洗濯も一杯したくなる。洗わなくてもいいものさえ引っ張りだして洗濯機にぶち込み、1回で済むはずの洗濯機を3回もまわした。

 外出続きだったので、旦那と息子のYシャツをリネン袋の中に20枚もためこんでるのに気がつき、大急ぎでクリーニング店に行く。ここのオバチャンとは長い付き合いだ。

「ずいぶん、Yシャツためたね。忙しかったの?Yシャツためないでお金を貯めなきゃね」と、本音を言った。

「それができたら、こんな安いお店じゃなくて、白洋舎に出してるわい!」と毒づく私。

「あんた、どうでもいいけど、老後のお金貯めてんの?私らは62歳から年金もらえるけど、あんたたちは65歳からなのよ。旦那が定年退職してさ、もしも、それが60歳なら、年金もらうまでの5年間、無収入になるんだよ。だから、そのためにも今のうちにお金貯めないとダメだよ」とお説教が始まる。気のいいオバチャンなんだが、どうも理屈っぽいところがあるのがたまに傷。

「老後の貯金って、いくらあればいいの?」

「そりゃー、人によると思うよ。いくらでも多い方がいいにきまってるでしょ」

「だから、いくらくらい?」

「うーん、そうだね。片手くらいかな」

「片手って、500万円?」

「あんた、馬鹿だね。500万円で老後やろうっての?」

「えっ?じゃ、もしかしたら5000万円?」

「もっちろん。そんくらいあれば大丈夫さ」

「5000万円????。うっそー!マジ? どうやったら、そんな大金が貯まるの?」

「あんた、本当に物書きやってるの? それにしては想像力がないね。サラリーマンなら、節約、倹約。家計簿つけて、1ヶ月の予算で絶対に赤字にしない。あんたの働いたお金はすべて貯金して、どんなに苦しくても旦那の給料でやるっきゃないね」

「私の収入なんて、たかが知れてるよ。物書きなんて収入以上に取材や資料にお金がかかるんですぅ!入ったお金よりも出て行くお金が多いから貯金どころじゃないよ」

「あっ、そう。じゃ、そんなアホな仕事辞めて、さっさと地道な仕事見っけんだね。それに、あんた、こう言っちゃなんだけど、Yシャツなんか自分でソフト洗いしてアイロンかければタダでしょ? ま、家の店が儲かるからいいけど」

「えっ? Yシャツもってきちゃ、いけないの? 変な店…。なんか、今日、オバチャン、カッカしてない?」

「あんた、時計見た? もうお昼の12時過ぎたでしょ? ちょうど、これからお昼休みしようと思ったら、あんたが来たんだよ。もう、店閉めるからね。ありがとう」

 私を追い払い、速やかにオバチャンは店を閉めた。そうだ、このクリーニング店は12時から2時半までが昼休みだった。2時間半という超長い昼休みに、実はオバチャンは休んでいない。駅前のパチンコ屋でパチンコに狂っているのだ。時々、パチンコが大当たりすると、4時ごろまで勝手に休んでしまい、洗濯物を抱えたきたお客はブツブツ文句たれては帰る。

 こんなパチンコ狂のオバチャンに説教される筋合いは無いのだが、今日のテーマは中々真実味があった。物書きをアホな仕事と言い切ったのはアッパレ。そして、確かに家の旦那の定年退職は60歳。それまでには10年近くあるが、年金をもらえる65歳までは無収入だ。今まで年金には無頓着だったが、これはかなり大きな問題だ。

 急に私は不安になった。日頃、子供の金を当てにする老人にだけはなりたくないと思っていたが、お金がなくて子供のところに金乞いに行く、汚いバーちゃん姿(昔の人気ドラマ「時間ですよ」の樹希樹林演じるおきんちゃんみたいなばーちゃん)の自分が頭に浮かんだ。息子や娘の家庭に転がり込んで、遠慮しなが晩御飯をいただき「おばーちゃん、お年のわりにはたくさん召し上がるのねー」なんて、嫁に皮肉を言われてさ。帰る時に「…。今月分。少しだけもらえるかな…」なんて、息子に乞うと「おふくろ。散々、若い時にやりたいことやってきたツケが回ってきたんだよな。アリとキリギリスの話は本当だったんだよな」と毎月同じ皮肉を言われてさ。

 あーあ、イヤダ、イヤダ!これだけは避けたい。子供のお金を当てにする親にだけはなりたくなーい!絶対にイヤーだ!なんとしても5年間は食いつないでやる!

 大急ぎで家に戻り、家中の貯金通帳や生命保険証をチェックして気絶した。この貯蓄高では私の老後はやっぱ、おきんちゃんになるしかない。どうやったら、これから5千万貯まるのよ? 宝くじか競馬の大穴当てるしかないじゃん。今度の菊花賞、ディープインパクトが来ないのを想定して馬券を買えっていうの? そんなの無理、無理。どんなに倹約したって、そんな大金が貯まるはずないじゃん!!!!。いくら食費や高熱費をケチっても、そんなの焼け石に水だーい。

 胸糞悪くなって、貯金通帳を蹴っ飛ばしたら、柱に足があたってつま先が腫れるほど痛い。今日こそ、あのクリーニング屋に行ったのを後悔した日はない。でも、これは近い将来に確実にやって来る大きな問題。目をそむけるわけにはいかない。

「チリも積もれば山となる」

この格言を信じて、明日からは一度もつけたことのない家計簿をつけてみようかなぁ…。でも、多分、1日で嫌になるかもなぁ…。
スポンサーサイト
千葉県人気質 | Home | さよなら、JRA…。

コメント

コメントの投稿


 管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。