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「ラ ・マンチャの男」 松本幸四郎1207回公演

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松本幸四郎の十八番「ラ・マンチャの男」を見た。

お嬢様の松たかこがアルドンサ役で一度見ているから、今回は2度目だった。

なんと、松本幸四郎さんは46年間も、歌舞伎役者の傍ら、ドン・キホーテを演じ続ける。

そのこだわりはいったいなんだろう?

今回の上演で、私は確信した。松本幸四郎さんご自身が、まさにドン・キホーテそのものなのではないかということを。

「「人生自体がきちがいじみているとしたら、本当の狂気とは何か?夢におぼれ現実を見ないのも狂気かもしれぬ、現実のみを追って、夢を持たないのも狂気かもしれぬ。だが、一番憎むべき狂気は人生にただ折り合いをつけ、あるべき姿の為に戦わないことだ」

「ラ・マンチャの男」はキホーテのこの凝縮されたセリフに全てが込められている。何度聞いても、何度も鳥肌が立つ。

幕が閉まると、数回ものカーテンコール。観客が総立ちでスタンディングオベーション。その熱い拍手に答えるように、幸四郎さんは「見果てぬ夢」を英語で唄い始めた。異例なことらしい。

その歌を聴いているうちに涙が出てきた。帰宅しても、その歌声が耳から離れなくなっていた。

歌舞伎界からミュージカルという新しい分野に挑戦する幸四郎さんの生き方こそ、まさに、夢を追い求めるキホーテそのものなのかもしれない。

終演すると、玄関には、高麗屋の女房である幸四郎夫人の藤間紀子さんが、丁寧なお辞儀でお客様をお見送りしていた。

数か月前に、藤間さんを取材したことがある。私は腰が低く、謙虚でお上品、でも、どこかお茶目な藤間さんに一発で魅了されてしまった。この内助の功こそ、幸四郎さんと一緒に同じ夢を見続ける藤間さんの人生そのもなのではないかと、感動していた。


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