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WE WILL ROCK YOU

新宿コマでやっているクイーンのロックミュージカル「WE WILL ROCK YOU」を親友の礼子と見てきた。

 礼子と私は高校時代からのロック友達だ。レッド・ツエッペリン、ジャニス・ジョップリン、ディープ・パープル、寺山修司の天井桟敷、唐十郎の赤テント、スタンリー・キューブリック、パゾリーニ、トリュフォー、三島由紀夫、渋谷のジャンジャン、恋愛と、もう数え切れないほど、彼女と青春時代を共有してきた。

 「競馬場のマリリン」に登場する「レイ子の失恋」はネタをあかせば、彼女のことである。私たちは青春のエネルギーのありったけをロックと映画と文学と芝居に費やしていた。あの時代、ロック好きはアウトローであり、世の中からドロップアウトされた存在だった。マイノリティであるがゆえに、私たちの結束は固く、親をだましてはお金をかすみとり、ツエッペリン、サンタナ、ディープ・パープル、ピンク・フロイド、イエス、グランド・ファンク・レイルロード、ELPなどのライブを追っかけていた。

 今思えば、もう30年もたつので時効だが、私たちは何を思ってか、赤坂にあるヒルトンホテル(今はキャピタル東急)のサマータイム割引の一泊朝食付きのプランに挑戦した。巷では南こうせつの「神田川」がはやり、同棲は当時の大学生の流行であった。でも、私と礼子はどういうわけか、この「神田川」の歌詞にあるような、三畳一間の下宿や、男と一緒に銭湯に行ったり、小さなせっけんがカタカタなって、好きな男を寒い外で待つような惨めな女の暮らしがアホらしく見えて、ビートルズも泊まったという、当時は外タレのトレンディスポットのヒルトンホテルに泊まることを決めた。

 大学生に身分不相応なホテルに泊まり、私たちはハメをはずした。六本木に繰り出して、知人がやっているバーで男にナンパされた。ナンパはされたものの、実は根はコンサバでマジメな私たちは、男と一夜の快楽を共にすることもなく、二人でヒルトンホテルのロビーに戻って来ていた。

 エレベーターホールでかなり酔った私たちがギャーギャーはしゃいでいると、ボディコンのコスチュームに身を包んだ長髪のヒゲの外国人男性と一緒になった。

 な、な、なんとその男性はイギリスのプログレッシブバンド「ジェスロ・タル」のリーダー、イアン・アンダーソンだった。私は感動で、イアンに握手を求めたら、イアンは私の頬にキスをしてくれた。この一瞬、時間が止まったような至福の時だった。

 礼子は部屋に帰ると「どうして、ヨーちゃんばっかりいい思いして!」と怒っていたが、それも、もう30年も前のことだから、時効である。

 今日は礼子にこの思い出話はあえてしなかった。また、礼子が怒りだすのが恐かった。

 クイーンの「WE WILL ROCK YOU」は迫力があり、退屈はしなかったものの、やはり、クイーンにはボーカルのフレディ・マーキュリーの声があってこそ、「ボヘミアン・ラプソディ」「伝説のチャンピョン」だと思った。

 新宿コマを出てから渋谷のパルコのクアトロに向かった。ここで、ロックグッズのバーゲンがあったので、礼子に付き合ってもらった。ランディ・ローズのフィギュア-が欲しくて、値段を見ると、なんと、1万7000円。欲しかったが、高いので止めた。

 礼子に言った。「ランデイ・ローズのギターはランデイ・ローズがいてオジーオズボーンだったんだけどね。誰もランディの代わりになるギタリストっていないよね」

 「そりゃ-、そうだよ。ヨーちゃん、今日のクイーンだってフレディ・マーキュリーがいないから、どっか不完全燃焼だったんだよ」と礼子。

 うん、そうか。そうかもしれない。人が生きていく上で、代替ができないのが音楽であり文学であり演劇という文化なのである。そう思うと、郵政民営化法案で敗れた小泉さんの代わりなんていくらでもいるではないか。ランデイ・ローズ、フレディ・マーキュリーの代わりはこの先、出てくるわけないもんなぁ。やっぱ、偉大だよなぁ!!!
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