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マイ・ビッグ・ファット・ウエディング

 ここんとこ、シネマライターしてる。

昨日もパークハイアットホテル新宿で、今大ヒットしている映画「マイ・ビッグ・ファット・ウエディング」の来日記者会見があって、取材に行った。

一般公開されているのだが、まだこの映画は見ていない。ドン臭い、めがねをかけた、チョーダサい在米ギリシャ人女性が恋人を見つけ、結婚するまでの話だ。

単にそれだけのシンプルなストーリーなのに、この映画は「ロード・オブ・ザ・リング」の興業収入に追いつく勢いで、人気がうなぎ登り。制作費も宣伝費もかけられなかったため、見た人が口込みで宣伝し、いつのまにか世界に広がった映画という。莫大な宣伝費をかけても、売れない映画は売れないという現実の中で、やはり、いい作品は必ず見た人に感銘を与えるのだろう。

主役のニア・ヴェルダロスは初めての主役作品。売れない、チョイ役の女優から一気に主役を勝ち取った、まさにアメリカンドリームそのものの女優さんだ。下積み生活が長く、苦労した期間が長かったせいか、メグ・ライアン、リブ・タイラー、ジュリー・アンドリュースなどのビッグ女優らの、華々しい記者会見の時とは、全く違って、庶民的でウイットに飛び、とっても心暖まる記者会見だった。

目頭が熱くなった、感動的彼女のコメント。

「撮影中、プロドューサーのゲイリー・ゲッツマンや監督のジョエル・ズウィックに『ニア、ちょっとおいで』、って手招きされると、私は怖くていけなかったの!手招きされて今まで、いいことなかったのよ!だって、端役の時なんて、プロドューサーや監督に呼ばれるときって、ファイヤー(クビ)を意味していたから。つまり、アクトレスチェンジなの。だから、今回でもゲイリーに呼ばれたりすると、クビかなって、いつも恐れていたのよ」

うーん。確かにこれは下積み生活と苦労を重ねてきた女優の本音だと納得した。そんな苦労話を明るくユーモラスに語るニアに親近感を覚えてしまった。40歳にしてアメリカンドリームを勝ち取った女優ニア・ヴェルダロス。「人生は競馬と同じ何が起こるかわからない」なんて、独り言言っていた。

とにかく、「マイ・ビッグ・ファット・ウエディング」は見に行かなければ!
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虚実皮膜(きょじつひまく)

いきなり、晶文社の中川六平ちゃんと神田の中華料理店でお昼を食べていた。

六平ちゃんは、大のオネーチャン好き。いつも会うたびに、付き合っているオネーチャンの話をしてくれる。自慢話をしてくれる。いっぱいオネーチャンの名前が出てくるので、私は六平ちゃんの付き合っているオネーチャンが何人いるのか、ダレがダレだが見当がつかない。

小雨の降りしきる銀座4丁目の舗道で、目と目を見つめ合い、相合傘で歩いていたオネーチャン。京都に旅立って、一緒にお寺に泊まったオネーチャン。「北京バイオリン」の映画を一緒に見て、六平ちゃんがラストで泣かなかったのに、腹を立てたオネーチャン。みんな登場人物が違うので覚えきれない。でも、オネーチャン系の話をしている時の六平ちゃんが私は大好きなんだ。

どうしてだろう?きっと、こうなんだ。私は六平ちゃんの使う「オネーチャン」っていう言葉が好きなんだ。これが「彼女」だったら、チョーつまんねぇ!面白くもなんともありゃしない。味も素っ気もない。六平ちゃんの口から飛び出す「オネーチャン」のイントネーションが実にいいんだ。ちょっと前にビートたけしもよく使っていたけど、たけしよりも、六平ちゃんの「オネーチャン」の方が爽やかで、明るくて、ちょいHで、ユーモラスで、粋で、ほのぼのとしていて、あっけらかんとしていて…。いいんだよね。だから、一杯オネーチャンがあっちこっちにいても、誰も文句を言わないし、怒らないんだ。

極めつけはこの話。最近出た「ダカーポ」誌の坪内祐三さんの「酒日誌」というエッセイに六平ちゃんのことが出ていた。坪内さんと六平ちゃんは高田馬場界隈の飲み屋で飲んでいた。その晩は早慶戦のあった日で、めでたく早稲田が優勝し、早稲田通りは早大生で溢れていた。六平ちゃんは一目散に飲み屋を出ると、チョー可愛い早大女子大生を物色しては「おめでとう!」のハグを次々繰り返していたそうだ。六平ちゃんは早大OBだなんて、真っ赤なウソ!同志社大学出身だーい!

どさくさにまぎれて、こんなことをする六平ちゃんに、マジで堅物の女の子は顔をしかめるかもしれないが、私はこのエッセーを読んで、にんまりだった。「これこそ六平ちゃんだよね」って思った。


神田の楽しい昼食後、六平ちゃんはナフキンに何かを一生懸命書いていた。帰り際に、そのナフキンを私の手にそっと握らせた。

開いてみると、そこには「文とは虚実皮膜。近松門左衛門のことば」とあった。

そうなんだ!虚と実との微妙な境目にこそ、本当の芸の面白さがあるものなんだ。文の面白さがあるものなんだ!

なんだかとっても得した昼食だった

騎手・マリリンヨーコ

19日(土)、船橋競馬場の駐車場でホースセラピーのイベントがあり行ってきた。ホースセラピーとは馬の歩くリズムによって、情緒の安定、リハビリ効果をもたらすセラピーだ。障害をもった人たちだけでなく、健常者の健康管理にも効果があるという。

約8頭ほどのお馬ちゃん(セラピー用にしつけれているので、めちゃくちゃおとなしくて可愛い)と小さな子供たちのためには約3頭のポニーちゃんがやってきて、参加者を楽しませてくれた。障害のある人の気持ちは、健常者の私には決して分かり得ないものがあるかもしれないが、一緒に参加して、ともにお馬に騎乗し、片時でも微笑み会える時間が共有できて、感無量だった。

私が乗ったお馬は11歳のクリゲちゃん。ちょっと見にはアグネスデジタル。騎手・マリリンヨーコは颯爽と騎乗。パカっ!パカっ!パカっ!いい音色。お空を仰いで、パカ!パカ!パカ!うん、最高の気分。気持ちいい。クリゲちゃんの体温がマリリンヨーコの太ももに、お尻にジワーって伝わって、暖かい。もう、病み付きになりそうだった。

騎乗した後、某新聞記者からインタビューを受けた。

●記者  
 「どうでしたか、怖くありませんでしたか?」
●マリリン 
「そうですね。道中、ちょっと、手綱を持つ手にチカラが入って、クリゲちゃんを驚かせてしまいそうで、いや、まずいな!って思いましたが、後半はいつものペースに戻れました」

●記者   
「これからもこのクリゲちゃんとはいいコンビになりそうですね?」
●マリリン
「そうですね。古馬とはいえまだまだ、子供子供しているので、今後の成長が楽しみですね。それと、またこの子には是非騎乗したいと思いました」

●記者   
「そうですか。是非、また機会を作って騎乗なさってください。どうもありがとうございました。お疲れ様でした」
●マリリン 
「そうですね。ありがとうございました。お疲れさまでした。」

とテレビの勝利ジョッキーインタビューのマネしている自分がそこにいた。

バカの壁

養老孟司著の「バカの壁」っていう本が売れているそうだ。題名が実にいい。
バカにもきちんと壁があって、壁のないバカの私はホッとした。

 自律神経失調症(見栄を張らずに言うと、更年期障害)の私は、朝がまるっきりダメ。

朝食の支度をしようとすると、トルコで素っ裸になって、国際問題起こしたコメディアン、江頭(えがしら)2時50分(10分だったか)みたいに、ぶっ倒れてしまう。

 だから、朝食の支度をしない。家族それぞれが、勝手に朝食を作る最近だが、この話を友人にすると、「たるんでいるのよ!」とか「よくそれで亭主や子供が怒んないよね。羨ましい!」とか、「私だって朝食作るのは嫌だけど、仕方ないからやってんのよ!」と、さも私が怠けているかのように、カツを入れてくれる。でも、本当に江頭2:50分(10分?)みたいになるんだから、しょうがない。

 で、家族がそれぞれ、出勤、登校した後になると、やっと回復して、動こうとする交感神経が活発になってくる。が、それでもまた、副交感神経が悪さをして、動きたくなくなる。

 動くにはロックしかない。今ハマっているのが、ボンジョヴィの「You are born to be my baby」直訳すると、「おまえはオレの女になるために生まれてきたんだよ」(こんなこと、マジ、ジョン・ボンジョヴィに言われたら、更年期障害なんか吹っ飛ぶよね)、これを聴くといつのまにか元気になり、今度は元気になり過ぎて踊り始める。

 腰をセクシーにひねり、頭を大きく揺すりヘッドバン。ジョン・ボンジョヴィの美しい写真を眺めながら、部屋中、踊り回るのだ。ハタから見たら、狂気の沙汰、バカの壁どころか、宇宙規模的壁のないバカが踊っていると思うだろう。自分で悦に入っている私は、間違っても絶対にハタにはなれないから悲しい。

 そこに、大学生の息子が忘れ物を取りに戻って来た。玄関が開いた瞬間、ライブ会場みたいな割れ響くような爆音とともに、母親が狂ったように踊っている姿を見て、

 「オレんちって変わってんよね…。」

 ボソッと言った。どうも、私にはバカの壁は存在せず、バリアフリー、無限のバカなんじゃないかと不安になった一日だった。

閉ざされた森

締め切り原稿が終わって、ほっと一息ついたら、山のような試写状がデスクの上に。

 ワクワクしながら、チョイスすると、「プレデター」「ダイ・ハード」でぶっ飛んだジョン・マクティアナン監督の新作「閉ざされた森」があるではないか!早速、銀座のガスホールへ直行。

 「真実ほど、疑わしきものはない。森に消えた兵士たち。そして、二人だけが生還した」のキャッチ・コピー。これでもか、これでもかっていうほど、事実が2転3転。緊張のしっぱなしの1時間38分だった。
 
 ま、競馬で言ったら、阪神大章典のナリブーとトップガンのマッチレースを見た時みたいな感じかな。
 
 マクティアナン監督は「ダイ・ハード」以後の作品「レッド・オクトーバーを追え」、アーノルド・シュワレツェネッガー主演の「ラスト・アクション・ヒーロー」、そして、99年、私の大好きな監督ノーマン・ジェイソン、チョー大好きな俳優スティーブ・マックイーン主演の「華麗なる賭け」のリメイク「トーマス・クラウン・アフェアー」などは、正直言うと、あんまり、面白くなかった。

 「ダイ・ハード」で見せてくれた、ブルース・ウイルス演じるジョン・マクレーン刑事とテロリストのバトル、人質の救出、そして、黒人刑事との友情。妻への愛。もう、映画に必要欠くべからざる要素がたっぷりの、エンターティメントがぶち込まれ、画面から一秒も目が離せないくらい、引きずり込まれた映画だった。
 
 しかし、さすが、マクティアナン。されどマクティアナン。あの「ダイ・ハード」のマクティアナンがやっとやっと帰って来てくれた!今回のシンクロ・サスペンス「閉ざされた森」がまさしくそれだ。主演はジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン(二人とも巧いよね、演技)、初秋に一般公開予定。
 
 キーワードは「ダレも信じるな!」  ぶっ飛びますよ!きっと。

「山本周五郎のことば」

文芸評論家の清原康正さんから、御著書が郵送されてきた。「山本周五郎のことば」(新潮社新書)である。山本周五郎生誕100年を記念した御著書で帯のキャッチコピーが実にいい。「辛いとき悲しいとき、はげましてくれたのはいつも周五郎だった」
 
 まだ、ほんのさわりしか読んでいないが、本文のはじめに「かつて‘曲軒、と綽名され、文学賞はすべて辞退するなど不屈不羈の精神を示して、さまざまな孤高の伝説を持つ山本周五郎」とあり、私自身は周五郎の「樅の木は残った」しか読んでいないが、孤高の周五郎の残した言葉は時空を超越して現代人の私の心に染みていきそうだ。

 「人間はみな同じような状態にいるんだ、まぬがれることのできない、生と死のあいだで、そのぎりぎりのところで生きているんだ」

 まだ、まだ、開いたばかりのページなのに、仕事そっちのけではまりそうだ。

 謹呈のしおりがまたまた味があり、清原さんのお人柄が表れていて、心暖まる。

偏愛の罪

6月29日(日)晴天

 真夏の射すような熱い日差しが阪神競馬場を包み込んでいた。
関西の有馬記念とも言われる「宝塚記念」の今回の出場馬は多分、今までの宝塚記念では過去最大の豪華メンバーの結集だった。

 なにせ、今年の皐月、ダービーの2冠馬ネオユニヴァース、シンボリクリスエス、G16勝のアグネスデジタル、ダンツフレーム。パドックではダントツよく見えたのが、馬体がチョーでかく黒光りしたシンボリクリスエスだった。

だけどね、だけどね、マリリンはやっぱ、アグネスデジタルだもんね。秋の天皇賞で最強馬・テイエムオペレオーを破り、フェブラリーステークスではあの、ミスターシービーの孫・ウイングアローを破り、大好きなお馬を見事に破ってくれちゃって、かなりアッタマきたけど、愛する馬を破ったお馬を今度は応援の方に回るのも、これも、また、一つの歪んだ愛。


 だって、最近ではアグネスデジタルのレースを全部見てるんだもん。香港のシャティンで2回、5月には県営名古屋競馬場での復活戦。そして、あの内側から、1メートルの空きを狙ってやってきてゴールを決めた安田記念。なんとオグリキャップの記録を破ってのコースレコードだった。

 だから、今回の宝塚でも、いとも簡単にゴールを決めてくれと思っていた。パドックではいつもと変わらぬ、あのマイペースのフットワーク。ただ一つ気になったのは、十八番のおおアクビが出なかったことだ。

 アクビが出ないのが不運の始まりだった。なんと、デジタルは後半の道中、全く前に抜き出る気配もなく、結局、13着となってしまった。

 勝利に輝いたのが、春天、菊花賞を取った芦毛のヒシミラクル。
 
 茫然自失、ショックで言葉が出なかった。それで、二日間ばっかり寝こんでしまった。でも、これって、デジタルにとっては大迷惑な話。「マリリンがボクに惚れてくれんのはメチャ、うれしっすが、時々、厚顔無恥かつマイペースのボクだって、カンが鈍ることがあるんすよね、ごめんね」

 そんなデジの言葉がやっと耳に届いたのが昨日。偏愛の罪。あんまり、好きになると相手はその負担に耐えられなくなるんだ。

 そうだ、男と女の恋と同じ。追えば追うほど、相手は逃げていく。しつこく束縛すれば相手は逃げていく。時には距離をおき、知らん振り、インターバルを持つ事こそ、恋愛の勝利者。
 ちょっとだけ、マリリンの深い愛からデジタルを放牧してやんなきゃ、反省!

 偏愛の罪を学んだマリリン。

 偏愛といえば、宝塚記念の晩、大阪在住の女実業家の悪友・Tちゃんにナンバのオカマバーに連れていってもらって、慰められた。オカマのマスターとホステスにも慰めれた。「人生、思い通りにならへんよ」が結論。うっ!あまりにも正攻法の慰めだったが、へこんだ気持ちを妙に明るくしてくれた。

 ホステスさんがマリリンのために堺マチャアキの不朽の名曲「街の灯かり」を唄ってくれ、胸がジーンとなっていた。♪そばに誰かいないとー!沈みそうなこの胸ぇ♪ ありがと!

 深夜のバーを出ると、心地よい、初夏の風がマリリンの頬をそっとなぜてくれ
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